EYの組織全体の説明責任の向上を図るための次なるステップは、グローバルD&Iトラッカーの立ち上げです。これは、一貫性のあるダイバーシティおよびインクルーシブネスの指標を用い、組織全体に対してグローバルに報告を行うことで、進捗状況を確認しやすくするものです。
私たちは、EYのD&Iの取り組みを導くアプローチと方法論であるD&I Roadmap and Culture Change Continuum(PDF、英語版のみ)に沿い、より迅速でより着実に世界中で前進しています。
EYグローバル会長兼CEOのCarmine Di SibioおよびEY Global Vice Chair – Diversity& InclusivenessのKaryn Twaroniteが共同委員長を務める、EY Diversity and Inclusiveness Steering Committee(GDISC)の主導により、このロードマップはEY全体で実行されています。
組織全体から選ばれた本委員会メンバーの責務は、課題の探求、成功事例の提示、前進を加速させるための問題解決への協力を通じて、EY全体でロードマップを活性化させることです。2020年、EYは再びDiversityInc誌によってExecutive Diversity Councilsのトップ企業に選ばれました。
差別をなくし、より公平な社会を実現するためのEYの取り組み
EY Global会⻑兼CEOのCarmine Di Sibioは、EYとEYのコミュニティ内における言行一致を徹底させることを固く約束してきました。米国で起こった悲劇的な暴力事件をきっかけに、世界中で抗議やデモが行われ、長年にわたって社会全体に不公平が存在してきたことが浮き彫りになりました。EYには変化を導き、正義、インクルージョン、公平性の促進のためにより多くのことを行う力があるという認識のもと、私たちはEYおよび私たちが働くコミュニティ内での戦略的変化の推進に組織全体で取り組んできました。
これらの取り組みをさらに進展させるため、Global Social Equity Task Force(GSET)も設置しました。EYの取り組みを促し、人種差別を含む不平等と差別に明確に反対するために団結してグローバルな行動を率先して行うことを支援するグループで、さまざまな地域、サービスライン、部門に属する、幅広い経歴と視野を持った多様なEYのリーダーが参加しています。
私たちが世界規模で対応している例として、米国(英語版のみ)と英国(英語版のみ)における人種差別反対行動への EYのコミットメントをご覧ください。
第1章:危機の時代におけるインクルーシブなリーダーシップ
インクルーシブなリーダーシップを体現する行動の徹底が重要
インクルーシブなリーダーシップは、相互のつながりから生じる良い影響を拡大します。また、特に困難な時期には、安心、信頼、帰属意識を育むために不可欠です。
この1年、パンデミックや米国での悲劇的な暴力事件に対する世界的な反響を含め、世界では前例のない出来事が起こり、不平等や人種差別という広範な問題は、1つの国や集団だけのものではないことが明らかになりました。このような困難な時期において、EYのリーダーたちは一体となって、影響を受けている人々の話やニーズに積極的に耳を傾け、ストレス、不安、将来への不透明感を覚える時にEYのメンバーが一体感、連帯感、サポートを確実に得られるよう努めてきました。これらの一連の行動から得られた知見は行動計画にも反映され、不正や差別をなくすための変革の先駆けとなり、組織全体で公平性を実現するために力を尽くすという、EYの世界的なコミットメントを支えるでしょう。
私たちが世界的な危機の時代を共に乗り越え、また、EYのクライアントが同様に危機を乗り越えられるよう支援するに当たり、鍵となるのは、インクルーシブなリーダーシップを体現する行動の徹底です。これには、ロールモデルになることや各自に自らの責任を認識させることから、公平な意思決定、共感と関心を伴った関係作りとその関係への参加まで、さまざまな行動が含まれます。
第2章:多様なインクルージョンへの支援
前向きな変化を促す
EYは、多様な才能や視点を持つメンバーで構成されています。私たちは、職場におけるインクルージョンについて、社内ではEYのリーダーやメンバーと、また社外ではクライアントと、啓発活動を行い、理解を深め、活発に議論することにより、あらゆる違いを認識しています。
私たちはこれまでの歩みに誇りを持っています。そして、このような対話は今も行われています。以下に、私たちの行動の例を紹介します。
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サマリー
意思決定や事業運営、行動に多様な視点を取り込まなければ、EYのメンバーにとっての長期的価値だけでなく、クライアントや社会のための、また財務面においての長期的価値を確立することはできません。これは、「より良い社会の構築を目指して(Building a Better Working World)」という当社の理念の実現を支え、EYのメンバー全てに素晴らしい経験をもたらします。