リーガル・マネージド・サービス(LMS)

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法務部門への圧力が高まる中で、仕事の進め方や適任者について見直しが行われています。EYのLegal Managed Servicesチームは、テクノロジーとデータを活用したプロセスのカスタマイズとサポートにより、コスト管理やリスクの軽減を実現し、ビジネスに付加価値をもたらします。

VUCAと呼ばれる不確実な時代において、経営層が法務部門に求める機能はますます高度化・複雑化しています。労働人口の減少という日本のトレンドにおいて、日本企業が法務機能の向上を図るためには業務全体の流れを見直し、効率化した上で、より付加価値の高い業務にリソースを集中させていくことが不可欠です。世界的にも、グローバル企業の法務部門がリーガル・オペレーションズ(法務部門がそのクライアントに対するより効果的な業務提供を可能とする一連のビジネスプロセス、活動、専門家)と呼ばれる枠組みにより法務部門のベストプラクティスを構築しようとする動きが盛んです。

EYのLMSチームは、法務部門の業務を可視化し、その課題と原因を特定した上で、効率的な業務処理の体制構築、アウトソーシングサービスなどのソリューションを提供することにより、法務機能のパフォーマンスを最大化することを支援します。

EYのLMSサービスには、以下の3つの主要な分野があります。

リーガル・マネージド・サービス(LMS)
サービス サービス内容
定型契約レビュー一括受託(CLM: Contract Lifecycle Management)

法務部門において、付加価値の低い業務を効率化し、付加価値の高い業務へとリソースをシフトさせることは重要な課題であるといえます。海外では付加価値の低い単純な契約のレビュー業務などをAlternative Legal Service Providers(ALSPs)と呼ばれる外部ベンダーに委託することで、自社の法務人材をより付加価値の高い業務へシフトさせ、クオリティの高い法務業務の提供を実現しています。EYLAWの定型契約レビュー一括受託(CLM)サービスは、NDAや業務委託契約といった定型的で大量処理が必要な契約を一括受託し、法務業務の効率化を支援します。

  • 契約条項と交渉方針の全社的な標準化
  • プレイブック(マニュアル)の作成による契約書の作成およびレビュー工程の効率化・平準化
  • プレイブックに基づく定型契約の一括レビュー受託

詳細はこちら(PDF:143KB)から

子会社管理(ECG: Entity Compliance and Governance)

グループ内に複数の子会社を有する企業では、子会社の情報をどうタイムリーに管理するか、また、子会社で発生する諸手続をどう行うかといった子会社管理の課題を抱えています。EYLAWの子会社管理(ECG)サービスではEYのグローバルシステムを利用して、こういった子会社管理の煩雑性を解消し、システムにて一括管理することを可能にします。

  • 子会社管理(取締役会状況の確認等)
  • 定期的または定型的な手続等の履行支援
  • 登記・当局への届出・報告の提出支援
  • 各子会社に対する内部調査
  • グループ会社情報データベースの作成・アップデート

詳細はこちら(PDF:88.5KB)から

法令調査(Research and Regulatory Mapping)

グローバルなコンプライアンス体制の構築は取締役の義務ともされ、自社にとってどのような法令の遵守が必要なのかを把握することは体制構築の前提となる重要な課題です。EYLAWの法令調査(Research and Regulatory Mapping)サービスは各国の法令調査を行った上で、自社内の社内規程、内部統制システム、社内教育制度等との対応関係をマッピングし、コンプライアンス体制の構築が必要となる法令の洗い出しを行います。

  • 法令調査
  • 各国の法令上の義務と貴社の社内規程、内部統制システム、社内教育制度等との対応関係をマッピング
  • リスク評価、顕在化した課題への対応
  • モニタリング、レポーティング

詳細はこちら(PDF:74.7KB)から


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EY Globalの主なサービスと特徴

  • EYの付加価値

    EYのリーガル・マネージド・サービス(LMS)は、以下のような付加価値を提供します。

    • 効率化︓クライアントの法務部門が⾼品質な成果物と測定可能なインパクトをビジネス部門に提供できるような、ソリューションの設計を支援します。
    • リスクの軽減:EYの、継続性があり知識の共有が図られている人的リソースと、恒常的に改善が図られているプロセスが、クライアントの法務リスク・ビジネスリスク軽減を支援します。
    • コストの予測可能性︓求められるタスクに応じ、適切なテクノロジーを適切な価格帯で使⽤する、経験豊富なプロフェッショナルを活⽤します。

    EYがこうした付加価値を提供できるのは、以下のような基盤を有するからで、これらはEYの差別化要因となっています。

    • グローバルな知見と規模︓LMSの分野で15年以上の経験を有していること、世界8カ所のデリバリーセンターに1,000⼈以上の専門要員を擁していること、そして、80カ国以上に2,400⼈以上の弁護⼠を擁するEY Lawのアドバイザリーチームと連携していること。
    • 専門領域横断型アプローチ︓専門領域を超えたチームの連携が図られ、シームレスなコミュニケーションとサービスを提供していること。
    • 24時間対応のサービス提供︓世界8カ所のデリバリーセンターを通じ、マルチリンガルのプロフェッショナルが対応できること。
    • テクノロジーを活用したサービス提供︓最先端のツールとアライアンスを活用しながらカスタマイズされたソリューションにより、プロセスの⾃動化・標準化・イノベーションを促進できること。
  • 契約のライフサイクル管理

    EYのリーガル・マネージド・サービス(LMS)は、テクノロジーと最新のプロセス手法を基盤に、「契約の交渉・締結~契約の期中管理~契約終了後の処理」という契約のライフサイクルをプロセス化・可視化することで、戦略的法務機能の充実を後押しします。契約に関わる諸プロセスを分解し、テクノロジーの活用や人的リソースの配置を見直すことで、組織の効率化だけでなく、収益増やコスト削減も目指します。

    実際のサービス利用例:

    • 「脱IBOR」に伴う契約修正プロジェクト
    • GDPRその他のデータ保護規制の施行や国のEU離脱に伴う契約修正プロジェクト
    • M&Aに伴う契約デューデリジェンス
    • サプライチェーンに関わる契約の標準化とプロセスの最適化プロジェクト
    • リース契約の管理プロジェクト
  • グループ会社のコンプライアンスとガバナンス

    EYのリーガル・マネージド・サービス(LMS)は、多国籍企業とそのグループ会社が、国ごとに異なり、かつ頻繁に変更が加えられる法令上の義務を順守できるよう⽀援します。EYは、法⼈の設立から清算までのライフサイクル全体にわたる包括的なサービスを提供しています。

    実際のサービス利用例:

    • 複数の国における届出事務・登記事務の一括支援
    • 買収後のグループ会社管理、事業部門の切り離しや売却の⽀援
    • グループ会社のコンプライアンスチェック
    • 法⼈管理データベースの構築・管理
    • ガバナンスモデルの評価と設計の実施
  • 法令調査・規制マッピング

    EYのリーガル・マネージド・サービス(LMS)は、法令違反発生時のビジネス上・オペレーション上・レピュテーション上のリスクを軽減するために必要な、各国の法令・規制に関する知識を企業に提供しています。

    EYのサービスは、規制の導入や改正をモニタリングし、リスクをアラートすることで、クライアントが自社に影響を及ぼす変化に対処することを可能にするものです。

    実際のサービス利用例:

    • 重要な法的義務のデジタルライブラリーの構築と管理
    • 社内規則と各種法的義務との対応関係のマッピング
    • 社内規則と法的義務の乖離(かいり)についてのリスク評価
    • 新規制対応のプロセス構築
  • 文書チェックと機能分析

    EYのリーガル・マネージド・サービス(LMS)は、膨大な数の契約書などのチェックが必要となった際の、作業負担の軽減、コスト管理、重要データの選別・把握を⽀援します。EYのデリバリーセンターにおける、法務・テクノロジー・ビジネスプロセスを専⾨とし、経験豊富で費⽤対効果も⾼い⼈材を活⽤することで、クライアントは通常業務を継続することができます。これにより、クライアントは社内のリソースをより戦略的な業務に振り向けることが可能になります。

    実際のサービス利用例:

    • 音声(英語以外の言語のものを含む)・映像ファイルの確認
    • 経営判断に必要なデータの抽出
    • 機密情報および個人情報を含むデータの秘匿化・匿名化
    • 偏差分析とリスクレビューの実施