スポーツの技能とリーダーシップに求められるスキルの関連性
EYとespnWが2013年から2016年に実施した男女の経営幹部を対象としたグローバル調査(pdf) では、スポーツとビジネスの成功の間に無視できない相関関係があることが分かりました。
- 94%の女性幹部がスポーツ経験者であり、半数以上は大学スポーツの選手出身
- Fortune 500の女性幹部の80%が競技スポーツの選手出身
- 幹部全体の74%が、スポーツ経験は女性のキャリア形成に有効であるとの見解
- 61%の女性幹部は、スポーツ経験がキャリアの成功とキャリアアップにプラスに働いたと回答
米国では、タイトルIX(Title IX)という法律によってスポーツへの参加機会における男女平等が義務付けられています。女子がスポーツを始める時期は早く、その後も小・中学校を通してスポーツ活動を続けます。こうした厳格な国家プログラムは、スポーツ活動を奨励するとともに、女子がスポーツ分野に進むためのロールモデルをつくり上げています。
2019年、米国の高校生アスリートの42.7%は女子でした。オーストラリアでは、その率はさらに高く、55%です1。中国では、16歳から29歳までの女性のうち、学校でスポーツ活動を行わなかったのはわずか14%でした。対照的に日本では、84%がスポーツ活動に消極的です2。
EYの活動
WABNでの仕事を通して、私は、多くの著名な女性アスリートが現役を退き、新しいキャリアを始める際に苦心する姿を見てきました。ここ日本では、私たちはEY Entrepreneurial Winning Women™ プログラムと緊密に連携し、女性アスリートが事業を成長させるためのサポートや、プロフェッショナルとしてのキャリアを積むための支援を行っています。こうした女性アスリートたちがトップアスリートとなり、女性実業家として成功することもできたという、自身のストーリーを共有することは、特に女性のロールモデルが少ない経済と文化の両分野において、若い女性や少女たちが将来の機会を捉える際の障壁を打ち破ることにつながります。
2016年以来、EYは19人のアスリートを採用しました。また、数多くのアスリートに対して、彼らが事業を起こす際や他の組織で新しいキャリアを始める際にメンターとしての支援を続けています。2018年だけでも、メンタリングプログラムに参加したアスリートの24%が起業し、その数は増え続けています。
日本では、Entrepreneurial Winning Women™チームと連携し、EYのメンタリングプログラムに参加しているアスリートは、高成長企業を率いる女性起業家とのネットワークを育み、関係を築いています。Winning Women™ においても、女性アスリートが持つ同様の特性が参加者を成功へと導いています。その特性とは、集中力、決意、回復力、そして目標を達成するための強い思いです。
あなたにできること
- 有望なアスリートを、コラボレーション、チームワーク力、リーダーシップ、目標指向という強力なスキルを備えた人材候補として評価する
- 競技レベルに関係なく、若い女性たちにスポーツ活動を奨励する
- 女性のスポーツイベントやスポーツリーグのスポンサーとなり、支援を行う
- 女性起業家から商品やサービスを購入する
「その答えはここにある」というメッセージの発信をめざして、私たちは個人や組織に行動を起こすよう呼びかけています。
EYはWomen Fast forwardを通じて、3月8日の国際女性デーを祝福できることを光栄に思います。職場における女性の活躍を促進しています。彼女達が示す「その答えはここにある」というメッセージについて、一緒に確認してみましょう。#SheBelongs の詳細についてはこちらからご確認ください。 ey.com/womenfastforward