EYは、ハルト・インターナショナル・ビジネススクールとともに、31万2,000名のEYメンバー全てを対象としたサステナビリティ修士号プログラム「EY Masters in Sustainability by Hult」を開講することを発表しました。この公式に認証されたプログラムは、社内でのポジションや勤続年数、勤務地を問わず全てのEYメンバーが無料で受講することができます。
開講に伴い全世界のEYメンバーを対象に実施した最新の調査では、回答者の約4分の3に相当する74%がコミュニティおよび環境にポジティブな影響を与える活動に参加したい意向を持っていることが分かりました。
このEY Masters in Sustainability by Hultは、この種の修士号プログラムとしては新しい取り組みで、EYメンバーがサステナビリティおよび気候に関するリテラシーを大幅に高め、そこで修得したスキルを活用してサステナビリティに関する革新的で新しいサービスを世界全体でクライアントに提供することをサポートするためのプログラムです。授業は全てオンラインで行われ、受講者は世界のどこからでも自分に合ったペースで学習することができます。
EYグローバル会長兼CEO カーマイン・ディ・シビオのコメント:
「サステナビリティは現代における最重要課題の一つであり、気候変動との闘いはより良い社会を構築していくための極めて重要な要素となっています。EYメンバーは地球規模の課題に熱心に取り組んでいます。この修士号プログラムは、当社ならびに当社のクライアントの皆様が持続可能な世界の構築に向けた取り組みを主導する真のリーダーとなることを支援するためのものです」
この新しい修士号は、スキル修得に焦点を絞った教育アプローチと実践的な学習への徹底した取り組みで名高いハルト・インターナショナル・ビジネススクールによって授与されます。ハルトは米国で初めてトリプル認証(経営学の教育機関に関する世界の3大国際認証(AACSB、EQUIS、AMBA)全てを取得したビジネススクールで、世界のトップビジネススクールのランキングに名を連ねる常連校の一つです。
EY Japan チーフ・タレント・アンド・ウェルビーイング・オフィサー 大内田敬のコメント:
「この新しい修士号は、この種の学位としては新しく、企業が今まさに直面している最も重要な課題に取り組むEYメンバーを支援するためのものです。EYが提供するこうした素晴らしい体験はEYメンバーが自らつくり上げることができます。このように、EYメンバーが最先端の学習機会を活用して自ら描くキャリアを自分に合った方法で構築していくことができることを誇りに思っています」
EY Japanチーフ・サステナビリティ・オフィサー瀧澤徳也のコメント:
「EYではアンビションとして長期的価値(Long-term value、LTV)の構築を挙げています。これは、最近より一般的な言葉で語られているサステナビリティと近い考え方です。それはクライアントへのサービス提供を通じて実現することもあれば、EY自身が変革することによって実現することもあります。今回テクノロジーの修士号プログラムに続きサステナビリティの修士号プログラムを設定したことはその両方にとって有効だと思います。これまでも様々な施策でEYメンバーのサステナビリティに関するリテラシーを高めてきましたが、当修士号プログラムでより専門的な知見を高めることができ、それをクライアントに提供することに使用することで長期的価値を構築し、ひいてはより良い社会の構築につながると考えています」
このEY Masters in Sustainability by Hultは、ハルト・インターナショナル・ビジネススクールとの協力の下で全てのEYメンバーを対象に全て無償で提供される修士号プログラムの中で最も新しいものです。EYとハルトは、2021年にビジネスアナリティクス修士号プログラムを開講、2020年には史上初となる完全認証を受けた企業向けバーチャル経営学修士号(MBA)プログラムを開講しました。また、これまでに55名のEYメンバーがEY Tech MBA by Hultを取得しています。
ハルト・インターナショナル・ビジネススクールのイノベーション最高責任者ムクル・クマール氏のコメント:
「ハルトでは、長年にわたり、社会と環境の持続可能性、そしてこの問題とビジネスが互いに交差するテーマについて熱心に取り組んできました。他校に先駆けてサステナビリティをMBAプログラムのコアの一つとして取り上げたのは10年以上も前のことです。このたび、EYと共同でEYメンバーに、サステナビリティをビジネスにおける課題として受け止めると同時に、競争する上での好機として捉えることについて手ほどきできる機会が得られたことをうれしく思っています。この革新的なプログラムでは、カスタマイズした教育カリキュラムを用意しており、受講者となるEYメンバーがクライアントの需要が急成長している分野で求められているスキルを効率的に高めることができる人材市場において他に類を見ない内容となっています。この実践的で直接参加型のサステナビリティコースの受講者が増えれば増えるほど、EYが目指すより良い社会の構築を早く実現することが可能となります」
EYは、気候に関する社内のリテラシーを高めることに加え、気候変動への対応を加速させることに注力しています。EYは2021年にカーボンネガティブを達成しました。これは2025年までにネットゼロを実現するというEYの意欲的な目標の達成に向けた大きな一歩です。この高い目標を実現するため、EYは7つの主要アクションを通じ、2025年までに自社の二酸化炭素排出量を大幅削減(40%相当)するという意欲的な目標を設定しています。
より持続可能な企業となるためのこうした取り組みに加え、EYのチームでは、クライアント各社によるサステナビリティの取り組みをサポートするためにサステナビリティに関する新しいグローバルなサービスの開発と投資に引き続き取り組んでいます。このサービスは価値を軸とするサステナビリティに重点を置いたものであり、EYでは、このサービスの提供を通じ、クライアントが価値を維持、創出しながらサステナビリティの取り組みや脱炭素から生まれる事業機会を獲得できるよう支援します。