EY Japan 統合報告書 2023

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クライアントの課題を的確に捉え、変化に素早く対応するプロフェッショナル・サービス・ファームとして、EY Japanは人材の重要性を認識しています。

まずは一人ひとり自身の生き方や価値観を見つめることからスタートし、個人としてのMy Purposeと組織のパーパス(存在意義)が相互につながる点を見いだす機会を重視しています。People-firstの組織として人材の価値を高め、それによりクライアントの企業価値を向上させ、社会への貢献を果たしていく― 自らの企業価値につながるバリューサイクルを通じて、私たちは自らのパーパスである「Building a better working world ~より良い社会の構築を目指して」を実現します。

また、私たちはダイバーシティ、エクイティ&インクルーシブネス(DE&I)を推進し、エクイティ(公正)の実現に向けてポジティブな変化を起こせるよう取り組みを進め、社会の根底にある制度上の不公正や格差をなくすことを目指しています。エクイティの実現、そしてパーパスの実現に向け、2023年度はEYのメンバーがそれぞれ実体験に基づくストーリーを動画で語るキャンペーンを実施しました。

多様な人材の活躍促進

Diverse Abilities Center

EY Japanは、精神・発達障害の診断のあるニューロダイバーシティ*人材の雇用や就労状況の改善を目指し、2022年6月にDiverse Abilities Center(ダイバース・アビリティズ・センター、DAC)を発足しました。

DACは、「個人の活躍」や「個人による価値の創出」を目指す組織です。障害特性を理解している専門スタッフの支援や柔軟な働き方制度を活用しながら、自分の得意な領域でスキルを磨き、自身の価値を高め、キャリアアップにつなげていくことを目的としています。DACは発足から29名のメンバーを迎え入れ、そのうち8名が既にDACでの優れたパフォーマンスが評価されてEYの各部門に異動し、その分野で活躍しています。これまでの成功を受けて、2024年度(2023年7月~2024年6月)においてはさらに10名以上を追加採用する予定です。

この活動が社会に広がっていくことで、クライアント・経済社会・EY自身のそれぞれに対して変革を促し、すべてのステークホルダーに長期的価値(Long-term value、LTV)を創出する模範となるよう努めています。

* ニューロダイバーシティ(Neurodiversity、神経多様性)とは、Neuro(脳・神経)とDiversity(多様性)という2つの言葉が組み合わされて生まれた、「脳や神経、それに由来する個人レベルでの様々な特性の違いを多様性と捉えて相互に尊重し、それらの違いを社会の中で活かしていこう」という考え方であり、特に、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、学習障害といった発達障害において生じる現象を、能力の欠如や優劣ではなく、『人間のゲノムの自然で正常な変異』として捉える概念。
出典:経済産業省「 ニューロダイバーシティの推進について

女性が活躍しやすい職場づくり

EYでは、女性メンバー向けの階層別リーダーシップ研修を実施しています。キャリアの異なる段階にあるメンバーの経験やスキルに応じた研修内容を提供することで、各メンバーの潜在能力を引き出し、キャリアアップへの意欲を高めます。異なる専門性を持つ年齢や立場の近いメンバーとお互いに刺激し合い、新たなネットワークを構築することも期待できます。

また、子育てするワーキングペアレンツを支援するため、産前産後休業、育児休業、仕事と子育ての両立に関する制度やサービスおよび上司とのコミュニケーションガイドを一覧化したガイドブックを発行しました。

これらの施策が評価され、「日経WOMAN」(発行:日経BP社)の「女性が活躍する会社BEST100」において総合第8位に選出されました。
 

LGBT+インクルーシブネス

EYでは、同性パートナーを持つメンバーは、配偶者を持つメンバーと同様に人事制度を利用することができます。また、トランスジェンダーのメンバーに対して、国内外で行われる性別適合手術を受ける際には私傷病休暇が適用され、適切な対応が受けられる健診機関の一覧を提供しています。

EY Japan パラ・デフアスリート

EY Japanにはパラ・デフアスリート*1 *2 が所属し、競技活動に取り組んでいます。自己への挑戦を続けながら世界の強豪と戦うパラ・デフアスリートをサポートしています。

石田考正(デフ陸上競技)がスポーツ功労者として文部科学大臣表彰を受賞、平井修(車椅子ソフトボール)が2023車椅子ソフトボール ワールドシリーズにて優勝し2連覇を達成、マンチェスター2023WPS世界選手権大会に出場した富田宇宙(パラ競泳)が銅メダルを獲得しました。

*1 パラアスリート:主に身体障がい者を対象とした競技種目の選手
*2 デフアスリート:主に聴覚障がい者を対象とした競技種目の選手

柔軟な働き方の促進

EY Flex & Remote(EY フレリモ)

EY Japanでは、変容する社会と価値観の中、働く場所や時間にかかわらず最高のパフォーマンスを発揮できる自律的な働き方を「EY フレリモ」としてデザインしています。居住地域やライフイベントに左右されないフレキシブルな働き方を実現することで、EYには多様なメンバーが集まり、活躍しています。2022年に遠隔地リモート制度を導入し、現在、100名を超えるEYのメンバーが全国各地で遠隔地リモート勤務をしています。
 

ウェルビーイングの推進

EYは、長期的価値の向上において、その中核を成す人的価値はウェルビーイング(実感としての豊かさ)に大きく依存していると考えます。 EYで働く個人がウェルビーイングであることが、生産性を高め、社内だけでなくステークホルダーとの協働への意欲を生み出し、長期にわたって顧客や社会に価値を提供し続けられることへつながると信じています。

具体的な取り組みとして、対外的には業種業界を超えた「Well-being Initiative」への参加や他企業との協働を、内部的にはEY独自のイニシアチブを推進し、EYメンバーのウェルビーイング実感値の可視化や、EYのウェルビーイングストラテジーに基づく実践を行っています。

EYのメンバー全員が幸福感を実感できるような組織であると同時に、ウェルビーイングな社会の実現をリードする組織となることを目標としています。
 

EYでの成長機会 ― 充実した研修制度

人材育成においては、EY Japanのメンバーが持続的な成長を実現し、自らキャリアデザインを構築できるような企業文化や風土の醸成と制度設計に取り組んでいます。

業務で必要な専門知識や、人的価値を高めるハードスキルとソフトスキルが得られる全社的な各種ラーニングに加え、個人のニーズに合わせたさまざまなスキルの習得やクライアントへの高品質なサービス提供を支援するメニューも充実しています。

具体的には、オンデマンドで学べるEY Badges制度や、ハルト・インターナショナル・ビジネススクールとの提携によるEY Tech MBAやEY Masters in Sustainabilityなどの修士号を取得できる機会を設けています。これは世界150以上の国と地域、約40万人のEY全メンバーが無料で受講できるグローバル共通の社内制度であり、革新的なオンライン学習を通じて、世界中どこからでも自分に合った方法で、AIを始めとしたテクノロジーやリーダーシップ、ビジネスに必要なスキルの向上を図ることが可能です。

ダイバーシティ・マネジメントの促進と定着

LGBT+に関する企業の取り組み指標「PRIDE指標※1」で3年連続「レインボー」を受賞

EY Japanは、LGBT+に関する企業の取り組み指標「PRIDE指標」において、コレクティブ・インパクト型の取り組みを推進する企業認定「レインボー」を、2021年の認定創設より3年連続で受賞しました。本賞において、セクターを超えて協働し、LGBT+に関する理解促進や権利擁護を積極的に推進する取り組みが評価されました。なお、最高評価の「ゴールド」は7年連続で受賞しました。

PRIDE指標 ロゴ
※1 本指標は、LGBT+に関するダイバーシティ・マネジメントの促進と定着を支援する任意団体「work with Pride」が2016年に開始した企業の取り組み指標であり、企業・団体などのLGBT+に関わる取り組みを表彰する制度 ※2です。EY Japanは2017年からPRIDE指標に参加し、2023年まで7年連続でゴールドを受賞しています。
※2 この表彰制度では、1.Policy(行動宣言)2.Representation(当事者コミュニティ)3.Inspiration(啓発活動)4.Development(人事制度・プログラム)5.Engagement/Empowerment(社会貢献・渉外活動)の5つのカテゴリーから採点されます。

エクイティ(公正)の実現に向けて

EYはDE&Iを推進し、エクイティ(公正)の実現に向けて、ポジティブな変化を起こせるよう取り組んでいます。 そして、社会の根底にある制度上の不公正や格差をなくすことを目指しています。 世界が大きく変化し、将来が不透明な今だからこそ、私たちは身近なところへ関心を向ける必要があると考えます。

ありのままの自分でいることができ、お互いに信頼を感じられるインクルーシブで公正な社会を実現するためには、相手をよりよく理解し、より良い関係を築くことが重要です。 まずは一人ひとりの異なる経験や思いに寄り添い、対話を始めたいと考え、さまざまなEYのメンバーの経験を紹介する動画を作成しました。

EY Japan 統合報告書 2023

Integrated Report 2023

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