EYのメンバーファームであるEY新日本有限責任監査法人(東京都千代田区、理事長:片倉正美、以下EY新日本)は、監査先企業のITシステムと会計仕訳異常検知アルゴリズム(AI/機械学習)を組み込んだEY財務分析ツールとのリアルタイムなデータ自動連携、リスク識別を可能とする監査手法(以下、EYリアルタイムコネクト)の本格運用を2023年3月より開始しました。3月末時点で10社の導入実績があり、今後拡大していく予定です。
導入の目的
EY新日本では会計仕訳の異常検知を行うアルゴリズムを開発し、2017年10月からパイロット運用を行いましたが、これまで仕訳データの抽出から転送、加工まで多くの手作業が発生していました。EYリアルタイムコネクトでは、監査先企業のITシステム上にあるデータベースからのデータ抽出、EY新日本へのデータ転送、加工及び異常検知アルゴリズム(AI/機械学習)の計算から異常検知結果の視覚化、監査チームへのアラート通知までの一連の工程を自動化することにより、リアルタイムなリスク識別を可能とし、未来の監査(継続的監査手法)を技術的な側面から支援します。
期待される効果
監査の全期間にわたって、高頻度で継続的なデータ分析について、人手を介さずに実施することで、監査品質の向上だけでなく、監査手続の効率化、平準化、早期化が実現します。また監査先企業に対して、早期にリスクを検知し、監査人のインサイトを提供することでサプライズのない監査が可能です。