EY Japan 統合報告書 2022
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次世代を担う人材の支援、社会に影響力を持つ起業家との協働、そして持続可能な環境の早期実現に重点的に取り組みます。
2014年に日本政府は地方創生を発表し、2020年に世界経済フォーラム(WEF)は「ステークホルダー資本主義指標」を公表しました。
EYは2018年に立ち上げたEY Ripplesを通じて、地域活性化に向け、メンバーの専門的スキルと経験を活用し、社会課題解決に貢献する仕組みを構築しています。また、STEM(科学・技術・工学・数学)分野の人材や会計士への教育支援活動、DE&I推進のほか、EY Tech MBAやEY Badgesなどを通じたキャリア形成機会の提供にも力を入れており、次代の日本を担うビジネスリーダー育成を支援するものとして、EY Entrepreneur Of The Year™ ※1、EY Entrepreneurial Winning Women™ ※2、Women Athletes Business Network ※3 を継続して実施しています。
EY Ripples
EY Ripplesは、EYがグローバルで展開している、企業としての責任(CR)プログラムです。EY Ripplesを通じ、EYは「次世代教育・就労支援」「社会的に影響力のある起業家との協働」「持続可能な環境への取り組み」の3つの分野にフォーカスした活動を行っています。
2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)の達成へ貢献することを目指し、世界の人々の生活をより良いものにしていくために、私たちプロフェッショナルが持つ知識、スキル、経験を最大限に活用しながら、新たな価値を生み出しています。EY Ripplesはグローバル全体での目標として、2030年までに10億人の人々の生活を向上させることを掲げています。
具体的な取り組みの例
次世代教育・就労支援
主に次世代の人材が有意義と感じられる仕事に出合い、働き続けるために必要なキャリア教育や起業体験講座などの実施
社会的に影響力のある起業家との協働
SDGsの課題解決に取り組むスタートアップ企業の成長支援や社会起業家を対象にしたアクセラレータープログラムの提供
持続可能な環境への取り組み
地球環境の保護・再生を目指すビジネス推進のサポートや、EYのメンバーが市民科学者として参加する、生態系の研究プロジェクトへの関与と貢献
※1 EY Entrepreneur Of The Year™
新たな事業領域に挑戦するアントレプレナーの輩出を支援するため、1986年にEYが創設した国際的アントレプレナー表彰制度です。世界に進出するアントレプレナーの支援、コミュニティの形成など、次代を担うアントレプレナーのサポートを推進しています。現在、約60カ国で開催されており、世界で最も名誉あるビジネスアワードの1つとして認知されています。
※2 EY Entrepreneurial Winning Women™
組織をリードする女性経営者が、障壁を乗り越え、事業を拡大し、グローバルのマーケットリーダーへと成長することを支援するために、2008年に米国で始まったプログラムです。当プログラムを通した女性経営者ネットワークは、現在では65カ国以上、500名以上に及びます。日本では2013年から活動を開始し、スケールアップを目指す女性経営者に、EYが培ってきた知見、経験と、さまざまなネットワークを提供しています。
※3 Women Athletes Business Network(WABN)
EYでは、女性アスリートがスポーツ界で達成した成果をビジネス分野でも活かすことができると考えています。スポーツを通じて培ったスキルに注目し、起業家精神の育成や会計知識などのビジネススキルの習得を目指す「WABNアカデミー」やメンタリングを提供することで、スポーツの世界からビジネスの世界へと活躍の場を移す際の支援を行っています。WABNは、女性アスリートとビジネス界を結び付ける役割を担っています。