EYができること
EYの業務は、金融業界における日々の変動も含め、幅広い知識の上に成り立っています。私たちは、金融業界のさまざまな企業からの依頼を受け、サービスを提供すると同時にその質を高めています。
EYのグローバルな知識は、世界中の保険会社、銀行、年金基金、プライベート・エクイティ・ファーム、政府系ファンド、各地の監督当局などとの協働業務により得た知見に根差しています。EYは、業界が直面している課題の最前線に立ち続けます。
EYのサービス
EYは保険業界のあらゆる規律にわたって真に統合されたサービスを提供します。サービス内容は以下の通りです。
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保険数理ロボティクス
ロボティクス・プロセス・オートメーション(Robotics process automation、以下「RPA」)により、サービス、品質、能率を向上させることができます。クライアントがこのテクノロジーの可能性を検討する際に、この分野のマーケットリーダーとして、EYがファイナンス部門やリスク部門、保険数理部門をサポートしています。EYでも社内の業務を改善するためにRPAを使用しています。
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保険数理のトランスフォーメーションとオフショアリング
保険数理システムを1つにまとめることで、リスクと財務のレポートを統一し、費用対効果の向上を模索する保険や共済などの企業もあります。
そのような企業は、将来に向けて保険数理システムとプロセスを構築するため、多額の投資を行っています。これらの投資には、標準化と自動化の改善、選択的オフショアリングとシェアード・サービス・センターの利用も含まれています。
EYは、保険数理と財務報告プロセスをオフショア/アウトソースする方法を特定することにより、クライアントが保険数理インフラを簡素化し費用対効果を上げることをサポートします。
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アナリティクス
統計学のトレーニングや大規模なデータ(金融業界のみでなく、他の業界でも拡大中)を分析することによって得られた経験を生かし、分析やモデリングのソリューションを提供します。
分析能力と経験を用いて、複雑で無相関なビジネス上の課題やデータ、情報、ガバナンスの問題を把握し、シナリオのモデリングと分析を行うことでクライアントの意思決定能力を高めるサポートを行います。EYの分析とモデリングは以下の情報の把握に役立ちます。
- 金融・非金融の変革に対する戦略の方向性と事例
- 数理投資モデルを適用することで、バリュートレードオフを含むデザインとバリューの変革の設計
- 業績やリスク管理、利益管理をサポートする定量化、指標、その他の手段による変革の実施とモニタリング
- 統制のサイクルを利用し、レポーティングに適切な施策を埋め込むことによるBAU(Business as Usual)
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監査と保証
EYのアクチュアリーは、保険や共済などの企業における財務諸表上の数理事項の監査において専門的なサポートを行います。
監査業務で培った財務報告に関する幅広い経験によって、新基準の適用や新システムの導入、既存の保険数理の計算およびプロセスの正確性と有効性のレビューといった財務報告の技術的・手続き的な側面において、監査以外のクライアントにもサポートを行うことができます。
また、各GAAPに基づき算出された責任準備金のレビューや財務諸表の監査について保険数理面でのサポート、内部統制態勢関連業務のうち保険数理に係る内部監査などのサポートなど、モデルガバナンスを含むERM態勢の内部監査などをサポートします。 -
バンキング&キャピタル・マーケッツ・クオンツ・アドバイザリー・サービス
銀行およびコモディティ業界を対象として、信用リスク、市場リスク、オペレーショナルリスクをカバーする定量的なリスク計測方法を開発し検証しています。
また、複雑なデリバティブ金融商品や仕組債の価値評価も行っており、幅広い企業のクライアントに利用されています。
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資本
保険や共済などの企業にとって、監督当局や投資家、格付け機関、従業員など、資本十分性の必要性は多くから求められており、かつ複雑です。
保険や共済などの企業は、国内外の監督当局や格付け機関、アナリストによる資本の指標の対象になります。EYはクライアントが多数の指標を理解し管理するためのサポートを行うとともに、クライアント独自の資本ニーズの見解を形成することをサポートします。
保険や共済などの企業は自社の資本要件の計算にあたり、複雑な社内モデルの運用が求められるようになっています。EYはクライアントと協力してこれらモデルの構築とテスト、維持管理をサポートし、また、その結果を伝えるサポートもしています。
EYはクライアントと共に取り組みながら、ステークホルダーの管理をサポートします。その取り組みには、規制の解釈や順守から、社内モデルの品質に関して取締役会レベルにおいても安心感を得ていただくことも含まれています。
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サイバーリスクの計測と保険
企業はサイバー攻撃の増加による不確実な影響に直面しており、潜在的な脅威による財務リスクをより効果的に測定し、管理することが課題となっています。
サイバーリスクのデータの標準化やリスクの計測・管理技術の高度化に伴い、サイバーリスクは企業やアンダーライターにとって極めて重要なものとなってきています。経験豊富なEYのサイバーリスク・チームが、アンダーライティングとリスクファイナンス戦略を支援する統合的なサポートを提供します。
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Fadata
Fadataは急成長中の保険ITベンダーです。EYは保険や共済などの企業とFadataと密接に連携し、クライアントがFadataシステムを導入する支援を行います。アクチュアリーはリザービング、プライシング、アンダーライティングなど、主要な保険数理プロセスにおける商品構成や開発をサポートしています。
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財務報告
国際財務報告基準IFRS第17号やIFRS第9号、財務会計基準第60号(FAS 60)などの、従来とは異なる財務報告基準が示されています。
新たな基準に関するミクロ的・マクロ的な影響、報告数値の重要性、戦略・運営に対する広範な影響、新たな経営目標を株主に伝える方法などを理解することが極めて重要となります。EYは、統合された領域を横断するアプローチの一環として保険数理サービスを提供し、クライアントが効率的な社内外のレポートの枠組みを理解し準備することをサポートします。
- 財務報告体制の整備(エンベディッド・バリュー、国際財務報告・基準(IFRS、US GAAP Long-Duration Targeted Improvements (LDTI)など))
- 収益性分析とその報告書の作成
- 財務成績予測機能の整備
- 損害保険会社、少額短期保険業者などの保険計理人業務
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損害保険会社の支払備金のレビュー
大半の損害保険会社のバランスシートにおいて支払備金は最も重要な項目であり、毎年の支払備金の増減が保険会社の利益に重要な影響を及ぼすことがあります。
さらに、支払備金の見積もりは特にロングテールの商品ではプライシングの要素の1つであり、資本規制やエコノミック・キャピタルの計算においても重要な要素となっています。
EYが支払備金を見積もるか、外部レビュアーとして見積もるかを問わず、グローバルで一貫した最先端の手法を適用し、正確で信頼性の高い支払備金の見積もりを提供します。
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ヘルスケア
コスト高騰と高齢化、インフラへのストレス、資源の制約、規制の変化などを背景に、医療の保険や共済の企業は新たなサービスを開発し、新たな組織運営の方法を見いださなくてはなりません。
国内における多様なヘルスケア市場において、前例のないリスクがある一方で、テクノロジーの急速な進歩とデータと分析の利用のおかげで大きなチャンスも生まれています。
ヘルスケアの「再構想」に向けて、EYはライフサイエンス、公的部門ヘルスケア、保険や共済、消費者製品、エンジニアリング、先端テクノロジーなどのあらゆる分野のストラテジストおよびプラクティショナーと共に取り組んでいます。
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投資アドバイザリー
現在の低利回りかつ不安定な市場環境の中で、保険や共済などの企業と年金制度は革新的な投資を通じてリスク調整後のリターンを最適化しようとしており、ウェルスマネージャーや資産運用会社は投資家とのパートナー関係を密接にして付加価値を高めようとしています。
EYのグローバル投資アドバイザリーチームは、ファイナンス、保険数理、会計、税金、定量、バリュエーション、コーポレート・ファイナンスのバックグラウンドを持つ人材と共同で取り組むことで、投資ポートフォリオからより多くの価値を引き出すことを専門としています。
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長寿
多くの生命保険会社にとって鍵となるリスクは「長寿リスク」です。年金商品では個人が予想よりも長生きするリスクをいいます。
EYは、最新のトレンドと市場慣行に関するナレッジを共有し、監査や保証のために長寿リスクを評価するプラクティショナーを支援し、また、アドバイザリーのクライアント向けに長寿リスクを移転するソリューションを多くの側面で支援します。
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マネージドサービス
EYのマネージドサービスは、クライアントが保険数理や保険引受における日常業務の作業の一部をアウトソースまたはコソースするための戦略を実行することをサポートします。
主要な機能別にアウトソースとコソースの可能性には以下が含まれます。
- プロダクト:レート・ファイリング、経験学習、事務サポート
- 財務報告:有効なバリュエーション、調整および統制報告の実施
- モデリング:モデルのメンテナンス、プロダクション・ランの実施
- リスク管理:継続的なモデル検証および顧客分析
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M&A
企業は、ポートフォリオを見直し、最適化する中で、より魅力的な事業を買収・統合し、また、競争力のない事業を売却することに目を向けています。
多くの保険市場において評価は低下し、グローバル企業の戦略の転換に伴い、M&A市場はますます活況を呈しています。EYは経験豊富なストラテジック・トランザクション・チームと保険数理トランザクション・スキルを生かし、企業バリュエーションと合併後の統合を支援するサービスを提供します。
- 売却企業の評価
- 株式会社化に関するサービスおよび株式会社化後のサービス
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モデル構築
保険数理モデルは、社外向けに財務報告用の保険負債、ソルベンシー、規制対応のための資本モデル、社内向けにリスク管理、資産負債管理(ALM)、事業計画、プライシング、エンベデッド・バリュー、非伝統的なモデルのためなど、事業運営にとって多くの分野でますます重要なものとなりつつあります。
EYのモデル・アドバイザリー・サービスは、モデル設計・実装から、レビューおよび評価、プロセスとガバナンス、効率性の向上、プロダクションもカバーします。EYはクライアントが自社のモデルを作成し、財務およびリスクの要件をサポートする上で効果的かつ将来の開発に向けて拡張性のあるモデルをサポートします。
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年金および年金基金に関する助言
企業、政府、年金基金管理会社(受託会社)は、設計、コスト管理、リスク緩和、ベストプラクティスのガバナンスといった分野での年金基金のサポートを継続的に求めています。EYはこれらの分野においてアドバイスを提供します。
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プロダクト・イノベーション
EYは、破壊的な技術、イノベーション、顧客に対する保険営業におけるトレンドに関して、市場の見通しを提供することでクライアントを支援します。
EYの先見性あるビジョンは、カスタマー・オポチュニティーの分析、ニューウエーブの提案、価格設定の最適化などの変化をクライアントが上手に利用するためのサポートを可能にします。
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リスク・サービス
グローバルな規制の動向、また、事業の継続的なレジリエンスと資本の効率的な配分を確保するため、リスク管理は主要なテーマです。
EYは適切な意思決定を継続的にサポートするため、適切かつ効率的なリスク管理のフレームワーク設計と実行を支援します。EYのソリューションには、リスクの識別、計測、緩和、モニタリングのためのプロセス、モデル、ツールなどを含むリスク戦略、リスクアペタイトとリスクフレームワークの設計と実施があります。
- エコノミック・キャピタル手法の整備
- 資本利益率の測定基準の開発
- 資産負債管理(ALM)体制整備
- 国際保険資本基準(ICS)や金融庁のフィールドテストへの対応サポート
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再建・破綻処理計画
保険や共済などの企業のレジリエンスを高め、破綻の影響を軽減するために、監督当局は保険や共済などの企業に再建計画と破綻処理の計画、さらには流動性リスクの管理の改善を求めています。
EYは、これらに関してグローバルなシステム上重要な保険会社や、グローバルな保険グループ、多くの国内大手保険会社をサポートしてきたリーディング・アドバイザーです。これらの問題に対して最適な方法を検討するにあたり、EYは実務で使用・検証を行ってきたツール、強固な方法論、規制に関する深い経験を用いて、計画を策定、信頼性テストのサポート、破綻処理可能性の評価、事業の継続性と改善の実現をサポートします。
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ストラクチャーの最適化
クライアントは多様な要因によりリターンを最大化し、リスクを管理し、ボラティリティを低減させ、バランスシートのアセットマッチングを最適化するための変革を検討しています。
私たちは財務、リスク、保険数理、会計、税金、M&Aのスキルを組み合わせた独自の提案により、クロス・プラクティスとグローバルなナレッジを提供し、新規のクライアントをサポートします。また、リスク調整後の利益率の分析や、投資家との対話についてもサポートします。
また、リスク調整後の利益率の分析や、投資家との対話についてもサポートします。
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新商品開発、保険料率決定と販売方法
新商品開発、「保険料及び責任準備金の算出方法書」の作成ならびに商品認可の支援を行います。
- 新商品開発支援
- 基礎率の検討・分析および収益性検証等などによる保険料率の検討
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