EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:近藤 聡、以下EYSC)、SAPジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鈴木 洋史)、株式会社資生堂(本社:東京都中央区、代表取締役会長CEO:魚谷 雅彦、以下 資生堂)は、資生堂の人事改革を支えるシステム基盤として、SAPの人事クラウドSAP® SuccessFactors®(エスエーピー・サクセスファクターズ)の機能の一つである人事・給与管理システムを日本における従業員2万4000人を対象に2023年3月に稼働開始したと発表しました。システムの導入・構築については、SAPが人事管理領域、EYSCが給与管理領域を担当しました。
資生堂では、2019年からSAP SuccessFactorsの目標・評価および後継者管理などのタレントマネジメント機能を活用し、人事・給与管理には以前からSAP® HCMを利用していました。この度、データや業務プロセスの標準化と統合基幹システムの構築・導入を通じて企業価値の最大化を目指す同社のビジネス変革プログラム「FOCUS(First One Connected and Unified Shiseido)」の一環として、国内の人事・給与システムについても、SAP SuccessFactorsへの移行が実現しました。
今回の人事・給与システムの導入にあたり、SAP SuccessFactors のモジュール間(タレントマネジメント、人事管理、給与計算)はもちろん、既存の勤怠等の周辺人事システムともシームレスにデータ連携し、SAP SuccessFactorsを中心に人事データの流れをシンプル化しました。また、人事業務全般の業務フローの問題点を洗い出し、フローの最適化、業務標準化を図りました。以上により、人事業務全般にかかる人件費やシステムの保守・運用にかかるコスト削減、および自動化・効率化を通じた従業員の生産性向上を実現していきます。
今回のSAP SuccessFactorsの人事・給与システム稼働開始に関する各社コメント
株式会社資生堂 副チーフピープルオフィサー 芦田 恵美子
「資生堂は、企業使命「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(美の力でよりよい世界を)」の実現において、「PEOPLE FIRST」の考えのもと、人財はきわめて重要な資本であり“多様なプロフェッショナル人財”の活躍こそが価値創造をけん引するものと考えております。2023年2月に発表した中期経営戦略でも人財領域のさらなる強化を表明しています。今回国内で稼働開始したSAP SuccessFactorsの人事・給与システムが、人事業務の最適化、標準化、生産性向上を促進させ、人事業務に関わる「ひと」の時間をより付加価値の高いタスク、データドリブンな人事戦略の立案等にシフトさせていくことに寄与することを期待しています」
SAPジャパン株式会社 代表取締役社長 鈴木 洋史
「資生堂社には長年SAPの人事システムをお使いいただいています。今回の本番稼働が成功したことで、グローバル共通のタレントマネジメントに加えて国内の人事・給与管理までを、クラウドで提供するSAP SuccessFactorsで一元管理できる人事関連データの統合フローが完成しました。これにより、効率的で生産性の高い働き方や、多様な社員が能力を最大限に発揮して活躍することをご支援し、同社におけるデータドリブン経営およびビジネス変革プログラム「FOCUS」の実現に貢献できると確信しています」
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社 ピープル・アドバイザリー・サービス パートナー 田口 陽一
「EYSCのピープル・アドバイザリー・サービスは、EYのパーパス(存在意義)であるBuilding a better working worldのもと、さまざまな人材アジェンダに対するサービスを提供、HRDX(人事部門のデジタルトランスフォーメーション)の支援にも取り組んでいます。今回「FOCUS」の一環として国内の人事・給与システムのSAP SuccessFactorsへの移行が資生堂・SAP・EYSC3社の緊密な協力関係の下、稼働に至ったことを大変うれしく思います。今回の稼働に伴い標準化された業務とデータが礎となり、資生堂社の人事業務における戦略的データ活用が促進され、グローバル人財戦略の実現に資することを期待しています」