- 「Better Working Worldデータチャレンジ」は、大学生と若手データサイエンティストの力を借りて、世界の最も差し迫った難題の数々に対する解決策を探求
- 今年のチャレンジは、AI(人工知能)やデータを活用して生物多様性のホットスポットを特定し保護するモデルに焦点
- 受賞したモデルは、非営利目的での無料利用が可能に
EYは、「2022年 Better Working World データチャレンジ」を、開始したことをお知らせします。本チャレンジは、大学生および若手データサイエンティストを対象に行われるグローバル規模のコンテストで、今年で3回目の開催となります。このデータチャレンジは、イノベーションやデータテクノロジーの活用を通して、世界の最も深刻な環境や気候変動問題に取り組むEYのコミットメントの一端を担っています。
2021年に開催された第2回目のデータチャレンジには、世界115以上の国と地域から8,700人を超える記録的な数の参加登録者がありました。データチャレンジの参加者は、消防当局が、山火事が現在どこまで燃え広がっているかを示す地図を作成し、そこからどう広がっていくのかを予測するために役立つモデルを競い合い、その中から2つのモデルが受賞の栄誉に輝きました。大盛況だった第2回目に続いて行われる今年のデータチャレンジは、AI(人工知能)を活用して、生物多様性のホットスポットの正確な場所を特定し、それを保護するためのモデルに焦点を置いています。
貧困の撲滅や、食料、水、エネルギーの安定供給を含め、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を達成する上で、生物多様性の喪失がその遂行を世界的に脅かすことが予想されます。そのため、地球上で助けを最も必要としている環境および動植物の保護を、早急に優先させる必要があります。
「2022年Better Working Worldデータチャレンジ」の参加者は、フィールドデータ、衛星画像、NASA(アメリカ航空宇宙局)から取り寄せた補完的な地理空間データ、その他のリソースを活用して、生物多様性のホットスポットを特定することに要するコストや時間を低減させると同時に、その正確性を高めるようなアルゴリズムを設計します。すべての参加者には、マイクロソフト社より、同社のPlanetary Computerにあるデータセットを利用する権利、Better Working Worldデータチャレンジへの準備をサポートする学習コースへの参加、そして学生に対してはマイクロソフト社のAzure for Studentsで使えるAzureクレジットが提供されます。
EY、NASA、マイクロソフト社からの審査員と科学団体メンバーで構成される審査員団によって選定された受賞者には、賞金が授与されます。また、受賞モデルは、非営利目的の場合は無料で利用できるようになります。
EY サステナビリティ担当グローバル・バイス・チェアのSteve Varleyのコメント:
「2021年の国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)で、世界100カ国以上のリーダーが合意した、2030年までに森林破壊を食い止め、回復するという目標を達成するためには、今すぐ一致団結して行動する必要があります。EYはその統率力を発揮して、データとテクノロジーを有効活用するために提携しているパートナー企業のエコシステムを一つにまとめて、すべての人々のために、サステナビリティから価値を生み出し、それを守る取り組みを行っています。COP26の目標の達成に向けて、生物多様性ホットスポットを保護するために、これを特定することが極めて重要です。こうした取り組みを、EYが今年のデータチャレンジを通してサポートできることを、光栄に思います」
EYグローバルコンサルティングのデータ・アナリティクス・リーダーのBeatriz Sanz Saizのコメント:
「生物多様性の喪失は、環境問題だけにとどまらず、経済、安全保障、社会、倫理上の問題でもあります。今年のチャレンジ参加者が、この世界的な課題に対して、永続的なインパクトを与える革新的なアイデアを提案することが、今から待ち遠しくてしかたありません。今年は、NASA、マイクロソフト社、その他の関係者と手を携えてチャレンジを開催します。そうした中で、参加者が提案した解決策がどのような形で実行されていくのか、彼らがBuilding a better working world(より良い社会の構築を目指して)をいかに貢献していくのかを、この目で見るのがとても楽しみです」
現在、参加者の登録を受け付けています。受賞者発表は2022年7月の予定です。
参加登録はこちらよりお願いします。