EYは、マイクロソフト社のテクノロジーを活用したデジタルトランスフォーメーションの包括的な推進とそれがもたらす長期的価値の実現に向けた企業支援に注力するために、「EYマイクロソフト・サービス・グループ」を発足したことをお知らせします。
この「EYマイクロソフト・サービス・グループ」は、EYのビジネスコンサルティングサービスのプロフェッショナルチームと共に、斬新でシンプルな変革アプローチでクライアントを支援します。マイクロソフト社のクラウドベースサービスに、EYがグローバルに展開する深度あるテクノロジーコンサルティングサービスの実績を組み合わせて提供します。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大に伴い、企業はデジタルトランスフォーメーションの取り組みを加速させていますが、同サービスグループによりEYのサービスが強化・拡張され、実績に裏打ちされたマイクロソフト社のテクノロジーを活用したバックオフィス変革をサポートします。対象となるセクターは、金融サービス、エネルギー、政府・自治体、ヘルスケアなど多岐にわたります。
「EYマイクロソフト・サービス・グループ」の発足により、マイクロソフト社の様々なテクノロジーを活用したEYサービスがさらに拡張
EYはクライアント向けサービスとソリューションの8割以上をMicrosoft Azure上で提供しており、「EY マイクロソフト・サービス・グループ」は、従来からの戦略的アライアンスに基づき受賞経験を誇るケイパビリティをこれからも構築していきます。同サービスグループはまた、人工知能(AI)、ブロックチェーン、データアナリティクスならびにサイバーセキュリティなどにおけるEYの強みをベースに、最新の革新的なMicrosoft AzureやDynamics 365、Power Platform、Microsoft 365クラウドサービスを促進します。
EYグローバル及び米州地域のマイクロソフト・サービス・グループのリーダーであるGreg Jenkoは、次のように述べています。
「多くの企業が今年も引き続き、ビジネストランスフォーメーションをトップアジェンダに掲げています。EYでは、クライアントのデジタルトランスフォーメーションを加速して長期的価値を現実のものとするために、『EY マイクロソフト・サービス・グループ』の立上げを機に、EYプロフェッショナルチームがテクノロジー関連サービスの提供に注力します。マイクロソフト社のクラウドベース製品と、テクノロジー分野でEYがグローバルで展開する深度あるコンサルティング及びデリバリーサービス実績との強固な組み合わせを活かして、急速に変化し続けるデジタル環境におけるクライアントニーズを捉え、他社に追随を許さないサービスを提供してまいります」
EYでは現在、数千人に及ぶマイクロソフト認定資格者と、マイクロソフト製品の研修を受講した2万人超の従業員を擁していますが、「EY マイクロソフト・サービス・グループ」では、マイクロソフト社のeラーニング教材カタログや対面研修を活用して、EYプロフェッショナルチームのサービスを更に拡張します。
マイクロソフト社のワールドワイド・コマーシャル・ビジネス担当エグゼクティブバイスプレジデントであるJudson Althoff氏は、次のように述べています。
「『EY マイクロソフト・サービス・グループ』の発足により、EYプロフェッショナルチームは、業界、地域を問わず様々な顧客との連携をさらに強化できるようになります。また、クラウド戦略の形成、革新的ソリューションの開発、ビジネストランスフォーメーションの実現に向けた支援などにおいても実行能力が高まります。EYとの長年にわたるアライアンスをさらに拡張できたことを嬉しく思っております。顧客のクラウドソリューション導入に向けた一連のプロセスの加速や弊社のテクノロジーを活用した更なる価値創造のサポートにおけるEYプロフェッショナルチームの取り組みには目を見張るものがあります」
EYプロフェッショナルチームは、マイクロソフト社の様々なテクノロジーを活用して企業の将来像の再構築を支援
EYプロフェッショナルチームとマイクロソフト社は、アライアンスを通じて様々な企業にデジタルトランスフォーメーション実現に向けた支援を提供しています。そのクライアント数は、グローバル全体ですでに1,200を超え、プロジェクト数も3,000以上に上ります。私たちは現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより不確実な状況に晒されていますが、EYプロフェッショナルチームとマイクロソフト社は協働して、各国の政府向けに経済刺激策のプログラム管理支援を、一般の人々向けには追加融資の活用支援など、世界の複数の国々に公的支出のマネジメントに関するサポートを提供しています。
米国では、援助を必要とする人々に適時に確実な支援を提供する取り組みと、利用可能な資金調達の最大化が進められましたが、これにより、援助を最も必要としている人々への迅速な支援提供能力に政府間で格差が露呈しました。そこで、EYプロフェッショナルチームは数週間でマイクロソフト社のPowerApps、Dynamics、Azureなどの主要プラットフォームを活用して、軽量プログラミングで構成された現代的でセキュリティー性の高い助成金管理機能を備えたオンラインポータル「FASTER(Funds Application Status Tracker for Emergency Relief / 緊急救済の資金申請状況トラッカー)」を構築・展開し、同チームとマイクロソフト社はこの「FASTER」ソリューションを適用して援助を最も必要とする人々への支援を実現しました。そして現在も、世界各国の政府と同ソリューションの導入に取り組んでいます。
EYとマイクロソフト社の共同チームはまた、イノベーションサイクルを加速し、より高いレジリエンスと効率性を備えたオペレーションを実現するためにデータ及び人工知能(AI)を活用して、以下のようなプロジェクトを遂行しました。
- EYプロフェッショナルチームは、Nationwide Insurance社に対して、Microsoft Azure上に構築された保険セクター向け「EY Nexus」をベースに同社固有のデジタル保険プラットフォーム「Spire」の立ち上げを支援しました。これは、デジタル世代の保険顧客が増加していることを考慮し、アジャイルなモバイルファースト製品のスピード感のある販売活動を実現することを狙いとしたものです。
- EYプロフェッショナルチームは、ノキア社に対して、EY Global Tax Platformを活用して127カ国のデータの収集、検証および変換を支援しました。これにより、Microsoft Azure上で共有データの再利用、連携、高度なアナリティクス、インテリジェント・オートメーションが可能になり、効率性が向上します。
EY GlobalのTechnology ConsultingリーダーであるDan Higginsは、次のように述べています。
「テクノロジー・ディスラプションは、昨今の予測不可能なビジネス環境も相まって、企業の在り方と従業員の働き方に大きな変化をもたらしています。EYのクライアントは、このような状況を踏まえ、テクノロジー主導のコンサルティングサービスや将来像の見直しに向けた戦略を以前にも増して求めています。『EY マイクロソフト・サービス・グループ』には、EYとマイクロソフト社それぞれの強みが結集されています。そして、同グループは、『エコシステムは長期的価値の創造に資する』という共通の信念を実証するものです。EYでは、企業のビジネストランスフォーメーションとそれがもたらす企業固有の成果を推進するソリューションを構築するために、今後も、マイクロソフト社と連携して、より広範で、より深度あるイノベーションを実現していきたいと存じます」
EY JapanのTechnology Consultingリーダーであり、Microsoftプラクティスリーダーを兼務する田畑紀和は次のように述べています。
「EYのエキスパートによるビジネス戦略とテクノロジー戦略を両輪としたクライアントの変革実現において、マイクロソフト社の進化し続ける卓越したソリューションは欠かせない要素です。今回発足した「EY マイクロソフト・サービス・グループ」はEYの最重要なアライアンスの一つであるマイクロソフト社との協力関係を一層強化するものであり、クライアントの変革実現を強力に支援するサービスを今後とも提供してまいります」
※本プレスリリースは、2020年12月11日(現地時間)にEYが発表したプレスリリースを翻訳したものです。英語の原文と翻訳内容に相違がある場合には原文が優先します。
英語版プレスリリース:
EY announces the EY Microsoft Services Group designed to propel companies’ digital transformations and help deliver long-term value