写真左から:
EY Entrepreneurial Winning Women(EWW)Japan リーダー
EY新日本有限責任監査法人 第1事業部 パートナー
関口 依里(1991年入社)
日本基準やIFRSに基づく財務諸表の監査証明業務を担当
EY税理士法人 マネージャー
青木 啓太(2019年入社)
関税に関するアドバイザリー業務を担当
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社 コンサルタント
エバデ・ダン 愛琳(2020年入社)
公共案件の地方創生に関わるコンサルティング業務を担当
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
EYパルテノン ディレクター
横山 有己(2012年入社)
企業買収後の統合や分離に関わるコンサルティング業務を担当
Section 1
日々の挑戦を支える環境とメンバーとの信頼関係がEYらしさ
一人一人の働き方を重要視するとともに、さまざまなスキルを持ったメンバーとの交流によって、自身の能力を高めることができる環境が整っています。
― エバデ・ダン愛琳さんと青木啓太さんは比較的最近、EYへ入社しました。EYに興味を持ったきっかけ、入社の決め手は何だったのでしょうか。
エバデ・ダン:学生時代に参加していた社会貢献活動の一環で、G20サミットに出席する首脳陣に政策提言を行うイベントの日本代表に選ばれた際、そのスポンサーがEYだったことでその存在を知りました。
就職先を選ぶに当たっては、大きく3つの軸を持っていました。まず、日本国内で仕事ができること、次に、自身のバックグラウンドやルーツについて問われないこと、最後は、社会に対して大きな影響を与えられるような組織で働く方々、特に経営層の方々と対等にコミュニケーションが取れるスキルを身に付けられることです。コンサルティング企業であれば、目標とするスキルを磨くことができると考え、その中でもEYが最も私のルーツや背景にあるものではなく、私個人を見ようとしてくれたことで入社を決めました。
青木:EYに入社する前は10年ほど税関で勤務していました。自身のキャリアを見つめ直す中で、民間企業でも経験を積みたいと思い、転職を決意しました。
当初は、関税コンサルタントの仕事に高いハードルを感じていましたが、面接で現在の上司と出会い、自身の専門知識を武器に主体的に業務を行い、さまざまな業界の関税案件に携われると聞き、EYでの仕事内容に魅力を感じました。また、EYでは個々のライフスタイルに合わせたフレキシブルな働き方を積極的に推進していることから、My Purposeである「仕事もプライベートも楽しむ」をEYでなら達成することができそうだと感じたことも、入社の決め手です。
―横山有己さんと関口依里さんはEYで長く働いています。その中で感じるEYの魅力とは、どのようなものですか。
横山:さまざまな案件やクライアントとの出会いはもちろんですが、最大の魅力は、個々のプロジェクトでEYの優秀なメンバーとチームを組んで一緒に仕事ができることです。
私が担当するプロジェクトは、1件が半年から1年、長いものでは2年ほどの長期的な取り組みとなることがあります。共に働くメンバーを含めて1つとして同じ条件の案件はなく、常に新鮮な気持ちを持ち続けることができます。また、新たな案件と出会うことで、自分自身やチームの伸びしろを再発見できるなど、刺激に満ちた職場環境だと思います。
関口:さまざまな業種や規模のクライアントを担当し、経験知を広げられることは仕事を続ける上での魅力の1つと感じています。加えて、一緒に働くEYのメンバーが素晴らしく、自分にはないものの見方やスキルを持ったメンバーと力を合わせてチームでより大きな仕事ができる点も魅力の1つです。仕事仲間という枠を超えて、人生の友と呼べるような方々とも出会えました。そのような環境において、自分自身の成長はもちろん、チームメンバーの成長や成功体験をサポートできたときにも、大きな達成感が得られます。
―実際にEYに入社し、働く中で感じた率直な感想を教えてください。
エバデ・ダン:私はコロナ禍での入社だったこともあり、当初からリモートワークが中心でしたが、コミュニケーションの取りにくさを感じたことはありません。先輩や上司は、忙しい中でもしっかりと時間を取って向き合ってくれます。また、たとえ職階が上位であっても、私が新人だからと軽んじるような人は1人もおらず、自分の意志で議論ができるのはありがたいです。
青木:クライアントからの相談内容は複雑で難しいものが多く、適切なアドバイスを行うためには、広く深い専門知識が必要不可欠です。私は、関税の知識をある程度身に付けた上でEYに入社しましたが、日々の仕事を通じてさらに高められていると感じます。
また、1つのプロジェクトに携わるメンバーは2~3人であることが多いため、一人一人に大きな裁量があります。マネージャーに昇格してからは裁量の範囲がさらに広がり、責任も大きくなるため大変な面はあるものの充実した毎日を送ることができています。
Section 2
性別・国籍・文化などの違いを認め合い誰もが活躍できるEYでの働き方
社会の変化を踏まえた、メンバーの働きやすさを向上するための体制整備・意識改革を推進しています。
―EYにおける、誰もが働きやすい環境づくりに対する取り組みについて教えてください。
関口:EYには、EY Japanで働くすべての女性メンバーのためのネットワークであるWindS(Women's Interactive Network for Dreams and Success)という組織があります。今から10年ほど前、私はその3代目代表としてバトンを引き継ぎ、女性がイキイキと活躍するためには何が必要なのか、さまざまな取り組みを試行錯誤で実施しました。
女性が働きやすい職場環境の向上やリーダーシップの発揮に向けて何が課題なのか、キャリアアップしていきたいと思えるマインドや環境の醸成などについてステアリングコミッティで議論を重ね、できることから行動を起こすとともに、経営陣やさまざまな部署に地道に提言してまいりました。また、監査法人としても、さらに取り組むべきところに焦点を当ててきた結果、当時は草の根運動として展開していた活動が、現在はDE&I推進専任組織、研修部門、各事業部といった組織の中のタスクとしてしっかり位置付けられ、持続可能になっています。
女性メンバーが働きやすく、働きがいをもって働けるよう、組織としてサポートする体制が格段に整っていると感じています。 また、現在は、社会課題を解決しようと立ち上がった女性経営者をサポートするEY Entrepreneurial Winning Women(EWW)の取り組みも行っており、EYのパーパスである「Building a better working world」を体現できることが、私の喜びの1つとなっています。EYは、内部の女性メンバーだけでなく、外部の女性経営者にも支援を惜しみません。
横山:女性の働きやすさ向上のためには、男性の意識改革も重要だと感じています。私は2017年に育児休暇を取得しましたが、当時、制度はあっても実際に取得した人は少なくとも私の周りには1人もいませんでした。最初に声を上げるのにはそれなりに勇気が要りましたが、いざ希望を伝えてみると、上司や同僚、人事の方など、皆さんに親身かつ丁寧に対応いただき、育休も復帰もスムーズでした。今でもとてもありがたいと感じています。現在、EYの社内では男性が育児休暇を取ることが増えていますし、街中でも働きながら育児をしている父親を見かける機会も増えました。社会の変化に合わせ、あるいは、先駆けて、変化へのチャレンジを続けるEYの姿勢を誇らしく感じます。
―EYをより魅力的な組織にしていくために、どのようなことが必要でしょうか。
関口:従来、監査業務はクライアント先に行き、チームメンバーが1カ所に集まって対面でやらないときちんとできない業務であり、リモートワークは難しく、向いていないという考えが大半でした。しかし、コロナ禍でリモートワークが中心になってみると、意外にも問題なく監査できることが分かり、現在はリモートが主流になってきています。一方、リモート特有の閉塞感といったマインド面の課題や、対面で会ったときに生まれる「ちょっとした発見」など、リアルならではの意義も感じられるようになってきています。今後は、リモートとリアルの環境を意識して組み合わせ、使い分けていくことが必要でしょう。
青木:あえて言うなら、部門や法人を越えて交流する機会がさらに増えてほしいですね。そうすることで、多角的な考え方ができるようになったり、専門外のことを気軽に相談できるようになったりと、より風通しが良く、働きやすい環境になると思います。
エバデ・ダン:青木さんのような、マネージャーや上位の職階の方々の仕事内容をもっと知ることができる機会があるといいなと思います。私を含め新人は、目の前の業務に追われがちで、今後のキャリアについて深く考える時間をつくるのが難しい面があるので、活発なコミュニケーションで、高職階の方々の仕事内容や仕事への取り組み方を知ることができれば、キャリアを描く際の参考にもなると思います。
横山:私が所属する戦略チーム、EYパルテノンが属するサービスライン、ストラテジー・アンド・トランザクションは年々大きな組織となっています。組織が拡大するにつれて規則やルールも厳しくなりがちですが、規則やルールで会社が各自を縛るよりも、各自がEYの一員であるというプロフェッショナル意識を軸に自分を律する環境が望ましいと考えています。また、インテグリティ(誠実さ)や相互信頼など、本当にEYらしいカルチャーを私自身も体現していきたいです。「自らの品性に基づいて正しい行動をすることがEYらしさである」というような企業文化を創っていく活動をしていきたいですね。
Section 3
EYで実現したいキャリアビジョン
メンバー自身が発信力や専門性を高め、経験を重ねて人生を充実させることが、豊かな社会の実現につながります。
―今後の目標やMy Purpose、キャリアデザインについて教えてください。
エバデ・ダン:私や私の家族のように、日本社会においてはいわゆるマイノリティと呼ばれる人たちが、自分の声を上げやすい、またその声が届きやすい社会を実現するためにはどうすれば良いかを、突き詰めていきたいと思っています。仕事を通じてストーリーテリングの力が磨かれていると感じるので、自分自身の発信力をさらに伸ばしていくと同時に、他者の意見や思いに耳を傾け、彼らが本当に伝えたいことを判断する力も磨いていきたいです。
青木:クライアントが関税や国際貿易関係で困ったときに、「EYの青木に聞けば適切な答えが返ってくる」と思われるような、頼りがいのある関税の専門家になることが目標です。そのためには、プロジェクトを通じてスキルや知見を高めていくことが必要です。専門性を高める努力を続けていくことこそが、クライアントの企業価値向上に貢献することになりますし、EYの競争力強化にもつながると考えています。
横山:海外企業の日本市場進出、あるいは、日本企業の海外市場進出の際に、クライアントにしっかりと寄り添って橋渡しできる存在になりたいですね。これまでも、そのようなプロジェクトに多数携わってきましたが、日本はもちろん、各国の法規制や慣習などに精通している必要があるため、今後さらに経験を積んでいきたいと考えています。また、後進の育成という面では、メンバーの一人一人の個性を把握し、それぞれが「やりたい! 楽しい!」と思える仕事をアサインしていきたいですね。そのためには、部下の皆さんには、自身の好きなことや得意なこと、やりたいことをどんどん発信してほしいですし、私もそうした希望をできる限り受けとめたいと思っています。
関口:ほぼ四半世紀をEYで過ごし、EYで働ける残りの時間も短くなってきています。だからこそ、ここでしか得られない経験をたくさんしたいですね。クライアントの経営陣とのやりとりを深めていくこと、また、非財務情報の保証業務など新たな領域の仕事にも積極的に挑戦していきたいと思います。最近は、深刻な人材不足を解消しようと、採用担当パートナーとしてリクルート活動にも関与しています。最後に、EYのメンバーの皆さんに伝えたいのは、どんなに忙しい中でも心の自由を大切にし、アサインされた仕事の中にも必ず「楽しさ」を見つけてほしいということ。楽しむことで、人生が豊かになると同時に、成果は2倍にも3倍にもなると信じています。
ニュースリリース
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サマリー
職階やキャリア、バックグラウンドも多様なメンバーによる座談会では、DE&Iの思想に基づき、チームメンバー間の信頼によってプロフェッショナルとしての高いサービスを提供していくEYの企業風土が再確認されました。時代によって働き方を巡る課題は変遷するものの、EYは人材に対して People-firstという考え方が根底にあり、それに基づく組織を通して、クライアントそして社会の課題解決に寄与していきます。