財務、リスク、保険数理

> 保険

私たちは、保険会社のコストおよび業務効率の管理、財務・リスク・保険数理に係るシステムおよびデータの統合・導入の支援を通じて、新しい規制や会計基準に対応できるよう支援します。

EYができること

私たちの専任チームは、保険業界の知識と専門的なノウハウを持ち合わせた、財務・リスク・保険数理のプロフェッショナル で構成されています。貴社とともにレガシーシステムを変革させ、業務を合理化するために新テクノロジーを導入し、財務・リスク・保険数理を連携させるために必要なインサイト、ツールおよびプラットフォームを提供します。

 変革に向けたソリューション開発の成功要因は以下の通りです。

  • 細部にわたる規制・監督体制の強化
  • 会計基準の変更とファイナンストランスフォーメーションの必要性
  • リスク管理能力を強化し、それを組織に浸透させる必要性
  • 業務遂行やカスタマーインタラクション、コンプライアンスの課題に対応する規程の強化
  • 困難なマクロ経済環境と規制要件の強化に起因するビジネスへの圧力
  • 会計基準の変更

    国際財務報告基準(IFRS)第17号およびIFRS第9号の導入は保険会社に大きな変更を生じさせます。新基準の導入に向けて、人員、プロセスおよびシステムを刷新する必要があり、CFOは新たな報告フレームワークによる影響を戦略的に分析する必要がなります。

    さらに、キャピタルマネジメントと規制上の報告にかかる要求事項の変化に伴い、保険会社は異なる報告基準で求められる指標間の調整が必要となるでしょう。

    私たちは、以下のサービスを提供することによって、会計基準の変更プロセス全体を通してクライアントをサポートします。

    • 財務と業務への影響度の評価
    • 国際会計基準審議会(IASB)と財務会計基準審議会(FASB)の新報告基準の内容に関するトレーニングを実施
    • 導入戦略、ロードマップおよび予算の策定
    • 新しいプロセスとシステムの構築
    • 投資家に対する説明方法の立案
  • プルデンンシャル規制

    多くの国では、保険会社におけるプルデンシャル規制の透明性が増し、リスクセンシティブになると同時に、保険監督者国際機構(IAIS)が定める保険コアプリンシプルとの整合性も高まってきました。

    欧州で施行されたソルベンシーIIなどの新しい健全性規制の多くは、次のような「3本の柱(ピラー)」型アプローチに基づいています。

    • 十分な金融資本の証明(第1の柱)
    • ガバナンスのシステム(第2の柱)
    • 開示の強化(第3の柱)

    規制当局はシステム上重要な保険会社と、「大き過ぎてつぶせない」と考えられる保険会社に照準を合わせています。このような背景のもと、私たちは以下の重要な領域において保険会社の機能を高めるための支援をします。

    • 再建・破綻処理計画
    • プルデンシャル規制、ガバナンスおよびプロセス
    • 規制上の報告または価値およびリスク開示
  • 商業面の最適化

    規制の強化、競争圧力、市場の複雑化に伴い、保険会社は組織構造を早急に最適化する必要があります。財務面での圧力も組織の最適化を必要としている要因です。

    リターンを最大化し、ボラティリティを抑えることを全体的な目標とした上で、資本効率を改善し、最適な組織構造を構築することが保険会社の最重要課題となっています。

    私たちはクライアントと連携し、以下のように新たな機能を開発します。

    • 投資家やアナリストに対する効果的な説明方法
    • 企業業績管理と新しい評価指標の定義
    • 資本構造と企業構造の最適化
    • 非標準的なアセットクラスを活用した、より有効な資産・負債モデリングによる資産運用
    • 金利リスクや長寿リスクなどの資産・負債リスクのヘッジに注力したリスク管理
  • トランスフォーメーション

    多くの保険会社は、財務、リスク、保険数理部門の機能性を、長期にわたって自立的に伸ばしてきました。しかし、これらの構造は敏しょう性と効率性に欠け、互いに、あるいは事業モデルと整合しないケースも多く見受けられます。

    財務部門は、厳しい時間枠の中で信頼できるプロセスと水準をもって、増え続ける複雑な要件を満たす必要があります。

    リスク部門は、厳しいコスト制約の中で、ビジネスの意思決定に付加価値を与えながら、予期せぬリスクからバランスシートをしっかりと守らなければなりません。

    保険数理部門は、財務部門とリスク部門の重要な構成要素であると同時に、リザーブや資本を算定するプロセスも担っています。

    私たちは、以下のような機能の設計と導入によってクライアントをサポートします。

    • 最新の規制要件と報告要件を満たすことができる、目的に応じた財務・リスク・保険数理部門
    • 共通のデータとテクノロジーによって支えられた効率的な財務・リスク・保険数理部門
    • 実効性をもってビジネスに関与できる機能を持った付加価値の高い財務・リスク・保険数理部門
  • コンプライアンス

    多くの市場で、規制の変更や保険業界への干渉が増えています。保険会社やブローカーは、ビジネスを統制・統括、顧客を管理(規制用語では「コンダクトリスクの管理」)する中で、状況が悪化した際に是正策を実行するべくさまざまな問題に直面しています。

    私たちは以下の四つの重要な分野で保険会社をサポートします。

    • コーポレートガバナンスと統制の枠組みの有効性を評価
    • コンダクトリスク管理の枠組みと管理情報を作成
    • 不適切な販売に関わる主要な是正対応手段を管理
    • 規制・法令の解釈と適用

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