参考資料
マニー・スタル氏とムース・エンタープライズ社 について
マニー・スタル氏は、破たん寸前のビジネスを業界大手に育て上げたその粘り強さと能力によって、「起業家の中の起業家」と称されてきました。昨年、ムース・エンタープライズ社の人気商品「ショップキンズ(Shopkins)」のキャラクターは、米国玩具業界による米国トイ・オブ・ザ・イヤーの女の子向け玩具部門で「ガール・トイ・オブ・ザ・イヤー(Girl Toy of the Year)」を受賞しました。
スタル氏が起業家として最初の一歩を踏み出したのは1974年でした。ポーランドからの難民であった両親のもとに生まれたスタル氏は、オーストラリア北西部の建設現場で働いた後、スカンセン(Skansen)というギフト商品の会社を立ち上げました。常にイノベーションと変化を怠らずマーケットの求めるものに対応することで、スタル氏はスカンセンをオーストラリア最大のギフト会社へと成長させ、1993年にはオーストラリアの株式市場に上場させました。スタル氏は当時のことをこのように語っています。「助言をしてくれるメンターもいない中、私は未経験でビジネスの世界に飛び込みました。決断やチャンスにより経営能力が鍛えられ、それらの経験を通じてビジネスを成功へ導く方法を学びました。」
スタル氏が2000年に買収したムース社は、2007年の製品自主回収によって大きな苦境に陥りました。スタル氏は「誰もがこの難局を切り抜けるのは不可能だと言いましたが、私たちは乗り越えることができました。」と述べ、こう続けました。「会社の評判は大きく傷つき、経営は窮地に追い込まれましたが、私は国内外の政府や取引先との交渉に注力しました。12週間に及ぶ交渉の結果、合意を取り付け、会社を存続させ、業績を回復させることができました。」
ムース・エンタープライズ社は、ムース財団(Moose Foundation)を通じ、恵まれない子どもたちの暮らしや幸福度を向上させるための慈善活動を行い、より広いコミュニティで子どもたちを幸せにするという同社の使命を広げていくことに懸命に取り組んでいます。
ムース社は、スタル氏の他に、役員である妻のジャッキー・トビアス(Jacqui Tobias)氏、スタル氏とともに共同CEOを務める義理の息子ポール・ソロモン(Paul Solomon)氏が経営し、所有しています。
EY ワールド・アントレプレナー・オブ・ザ・イヤーとは
EY ワールド・アントレプレナー・オブ・ザ・イヤーは、起業家の輩出をグローバルに支援するプログラムです。2001年より、毎年開催され、世界各国でEY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー代表に選出された受賞者が参加し、その努力と功績が称えられます。
さらに、参加起業家の中から"The best of the best"として、その年の世界ナンバーワンの起業家 " EY ワールド・アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー" 受賞者が選出、表彰される国際的なイベントとなっています。
EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤーとは
EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤーは、成長の可能性を持つ起業家の活動を奨励し、先見性、リーダーシップ、功績により人々に希望を与える起業家の貢献を称えるという点で、他の賞とは異なります。
世界で初めて創設された、グローバルな賞であるEY・アントレプレナー・オブ・ザ・イヤーは、世界約60カ国、145を超える都市における地域、国、グローバルな表彰制度を通じて、ダイナミックなビジネスを確立し、成長を続ける起業家を称えています。
日本においては、EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー・ジャパンとして、日本のアントレプレナーを国際的なステージに輩出する起業家表彰制度として、2001年より実施しており、本年で16年目を迎えます。EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー・ジャパンは、アントレプレナーシップのロールモデル選出に取り組むとともに、本プログラムを通じ、世界に進出する起業家の支援、起業家コミュニティの形成など、次代を担う起業家のサポートを推進してまいります。