ハムディ・ウルカヤ氏は次のように述べています。「この賞をいただけることを非常にうれしく、そして誇りに思います。これをチョバーニのファンの皆さま、チョバーニの従業員、地元の皆さま、医療従事者の仲間たちに捧げたいと思います。チョバーニのどんな小さな成功も彼ら抜きには語れません。」
アーンスト・アンド・ヤング(EY)戦略的成長市場のグローバル・バイス・チェアであるマリア・ピネリは次のように述べています。「ウルカヤ氏は全ての移民が目指すアメリカンドリームを体現したと言えるでしょう。彼は短期間で想像を超えるような成功を収めました。」
EYの次期会長兼CEOであるマーク・ワインバーガーは最後に、「ウルカヤ氏は、間違いなく人々に希望を与えてくれる“World Entrepreneur Of The Year 2013”の受賞者ですが、今夜栄誉が称えられた49名のファイナリストや毎年WEOYプログラムにエントリーされる何千人もの起業家も、全員が受賞者です。今こそこれまで以上に、起業家に注目し、彼らを称え、そして彼らから学ばなければなりません。」と述べました。
チョバーニのハムディ・ウルカヤ氏について
起業家であるハムディ・ウルカヤ氏は、トルコに生まれ、ヨーグルト作りでは驚くべき手腕を発揮しています。ウルカヤ氏が2007年に販売を開始したチョバーニのギリシャヨーグルトは、米国で最も売られているヨーグルトブランドです。チョバーニのヨーグルトは、余分な水分を取り除くために何世紀も受け継がれていた製法で作られ、プレーンの他、マンゴ、パッションフルーツ、ストロベリーバナナ入りの幅広い商品を取りそろえています。
ウルカヤ氏は、トルコ東部で酪農業を営む家庭に生まれ、英語を学びビジネススクールで勉強するために1994年にアメリカに渡りました。同氏はビジネススクールを卒業しませんでしたが、その代わりに彼の父親がアメリカを訪れた際、そこで売られているチーズの質に不満を言ったことをきっかけに、2002年に米国ニューヨーク州北部でフェタチーズの製造を始めました。
2005年にウルカヤ氏は友人たちの反対を押し切って閉鎖されることになっていたヨーグルト工場を購入し、チョバーニを創業しました。当初5人の従業員でスタートし、1年半の月日をかけてギリシャヨーグルトを作り上げました。2009年に米国の大手食品雑貨卸売業者である、コストコと大口の契約を結び、今やチョバーニの年間売上高は10億米ドルに達する勢いです。3,000人の従業員を擁し、そのヨーグルトは米国ばかりでなくオーストラリアや英国でも販売されています。米国にあるチョバーニの最新の製造工場は、ヨーグルト工場として世界最大です。
移民であるウルカヤ氏は、変化を受け入れることや地域社会を向上させることに価値を見出しています。そこで(地域社会に好ましい持続的な変化を起こそうとしている個人や組織に資金を提供する)同社の慈善団体、「Shepherd’s Gift Foundation(羊飼いからの贈り物財団の意)」にチョバーニの利益の1割を寄付しています。また、チョバーニは米国のオリンピック選手団の公式スポンサーもしています。チョバーニの経営理念は「Nothing but good(ただいい物を作ること)」です。