ツァオ・ダーワン氏およびフーヤオガラスについて
ツァオ・ダーワン氏は貧しい環境からスタートして中国で最も成功した起業家の一人になりました。同氏は16歳の時に刻みタバコの行商で初めて起業しました。その後、農業、調理師、果物販売などを経て、1976年に福建省高山のガラス工場でマーチャンダイザーとしてのキャリアをスタートさせました。1983年にこの工場は損失を出しましたが、当時の政府はこの工場の業績回復のための施策を取りませんでした。そこで、同氏がこの工場の経営権の引き継ぎを求められ、わずか数年で利益を出すまで回復させました。
ツァオ氏は1987年に自動車用安全ガラスと工業用ガラスの生産に特化したフーヤオグループを設立しました。1993年には中国国内のガラス産業分野としては初となる上海株式市場への上場を果たしました。
同グループは1万人以上の従業員を擁しており、福建省、長春、重慶、上海、広州および北京にガラス生産拠点を、福清、吉林省、内モンゴルおよび海南島に近代的なフロートガラス生産拠点を有しています。世界各国に完全な販売ネットワークを構築しており、アメリカ、日本、韓国、オーストラリア、ロシアおよびドイツには営業所を開設しています。同グループの2008年度の収入は約6億ユーロです。
今日、ツァオ氏は、中国において慈善家としてもよく知られています。2008年に発生した四川大地震の際の救援活動として約1500万ユーロを個人寄付しました。今年度はフーヤオガラスにおける彼の利益等の60%(およそ3億ユーロ)を新たに設立する慈善基金として寄付すると発表しています。これは中国の起業家による最大の慈善基金の一つです。
詳しくは、次のWebサイトをご覧ください。www.fuyaogroup.com.