戦略的トレジャリー・マネジメント

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デジタル化やグローバル化、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)や地政学リスクに代表されるような不確実性の高まりといったメガトレンドに対処していくため、企業の財務部門は戦略財務組織への進化が求められています。

EYのトレジャリーサービスでは、資金管理・為替管理・決済管理などの足元のオペレーションに係る効率化・高度化支援に加え、戦略財務部門への変革に向けた構想策定・実行支援や、長期的価値を最大化する資金アロケーションの実行など、真に長期的価値の創出に貢献する財務部門への進化を支援します。

デジタル化や不確実性の高まりなどのメガトレンドに対処し、長期的価値の創出を実現するためには、企業の主要リソースである「資金」をつかさどるトレジャリー機能の進化が不可欠です。

EYでは、戦略機能か実務機能か、また、求められる知見・洞察がビジネス知見かファイナンスの専門性かによって、トレジャリー機能を4つの役割に分類し、トレジャリー機能の役割をBusiness Partner領域にシフトしていくことを推奨しています。

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多くの日本企業では、Treasury Operator機能に多くの時間を要しており、そこに経営層へのレポートや内部統制対応、リスク顕在化後の事後的対応などが積み重なり、Business Partner領域に時間を割くことがままならないという問題を抱えています。

私たちは、財務パフォーマンス向上およびオペレーション効率化(TRM1.0)、リスク管理強化(TRM2.0)、戦略ナビゲーション機能強化(TRM3.0)を柱とし、トレジャリー機能の高度化に向け、クライアント企業を包括的にサポートします。

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  • 1. 財務パフォーマンス向上・オペレーション効率化(TRM1.0)

    TRM1.0では、まず業務効率化を通じてTreasury Operatorに多くのリソースを割いている状態から脱却し、役割をシフトしていくための余力を創出します。さらには、金利・銀行手数料等のP/Lパフォーマンス向上に加え、有利子負債の削減などのB/S効率や資金効率の向上を通じ、戦略的資金をベースに、また、Business Partnerへの役割シフトを進める基礎固めを行います。

    • キャッシュ・プーリングや支払集約などのグローバルキャッシュマネジメント構築・運用改善支援
    • Treasury Management System (TMS)、Cash Management System(CMS)の導入支援
    • 金融統括拠点、地域金融拠点設立支援
    • 金融機関手数料の最適化支援
  • 2. リスク管理強化(TRM2.0)

    TRM2.0では、グループ全体での流動性や為替・金利変動等の財務リスクの管理、あるいは資金に関するコンプライアンス上のリスクの可視化・管理強化など、「守り」の観点でのリスク管理を固め、TRM3.0で「攻め」に転じるための土台を確かなものにします。

    • グローバルキャッシュマネジメントやTMS・CMSを活用した流動性リスク・為替リスク管理効率化・高度化支援
    • 金融統括拠点や地域金融拠点を活用した流動性リスク、為替リスク管理の集約化・高度化支援
    • グループ財務ポリシー策定支援
  • 3. 戦略ナビゲーション機能強化(TRM3.0)

    TRM3.0では、TRM1.0・TRM2.0に示した施策をベースに、「Next」から「Beyond」への進化のラスト1ピースとして、戦略的見地からの最適なリスクテイクに向けた提言とそのために必要な戦略資金のアラインメントを通じて、Business Partnerとして企業の継続的成長をナビゲートします。

    • グループトレジャリーマネジメントの将来構想策定および親会社、金融統括拠点等間の役割見直しを含む組織機能定義支援
    • 資金予測の高度化およびTMS・CMSの拡張に係る支援
    • 投資管理高度化支援

トレジャリー領域は会計、税務、法務などの専門知見が複合的に求められる領域でもあります。EYでは、コンサルティング・会計・税務などの専門知見を結集し、ワンストップのトレジャリーサービスを提供いたします。

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